ART OF LIFE :


「愛すべき日々のこと。」

Vol.1
VELVET BLUE
Takaaki Kato

ブルーと、アートと。
human womanのブランドテーマカラーである“Blue”からインスパイアされた、様々なアーティストの作品を紹介していきます。第一弾は、映像的絵画を目指し、時間・映写・記憶をテーマにした絵画を制作しているアーティスト、加藤崇亮氏の作品を紹介します。

01 ABOUT WORKS

ただ青いだけでなく、
明るさのある青に、
青の世界の中で人物が輝くような
彩りを感じられる作品に。

今回の企画に合わせて、“BLUE”をテーマに作品を選びましたが、ただ青いだけでなく、明るさのある青に、青い世界の中で人物が輝くような彩りを感じられる作品を提案させていただきました。
「EXT. PARK」と名付けられたこの作品は公園で人物が集まっている古いポストカードを題材にしています。EXT.はexterior(屋外の)の略で、英語の映画脚本の表記に倣って付けています。
「BLUE」というテーマを考えた時に、できるだけ具体的な色が想像できないほうがいいなと考え、
「VELVET BLUE」と名付けました。アメリカのポップシンガーのボビー・ヴィントンの曲「BLUE VELVET」からインスパイアされたものです。

“青いベルベットに身を包んだ彼女、
それはベルベットよりも青い夜
それはサテンよりも優しく輝く星の様

ー中略ー

青いベルベットよ
しかしぼくの心にはいつも残っている
貴く暖かい、記憶が
年月を経ても
そしてぼくにはまだ青いベルベットが見える
涙を通して”

Blue Velvet, Bobby Vinton 1963

この作品は、いつ、どこか、誰なのか分からない人たちが「青い世界」に立っているイメージを切り取った作品です。ボケた色面となった風景は、 「ここはどこか」「何をしているのか」「記憶にこの風景はあるか」「見たことがある映像だろうか」と、見る人の想像力によって情報が補完され、認識されます。みなさんにもぜひ自由に想像してみていただけると嬉しいです。

02 ABOUT
Takaaki Kato

人のおぼろげな記憶と
結びつくような映像的絵画を
描くことを目指している

私の作品は、古いポストカードを題材にして、画面を分割するように分けて描きながら、それらを少しズラすことによって「版ずれ」のような効果を出しているのが特徴です。過去の平面の印刷物を分割し、それぞれをボカし、動いているような時間を加えることで、見る人ごとのおぼろげな記憶と結びつくような「映像的絵画」を描きたいと思っています。
その中で大切にしているのが、言葉にできない感覚的な趣向や、なぜか気になる、というような感情です。ある一定の法則の中で自分自身が自由を楽しめているか、完成した絵に鑑賞者の思考の媒介となる余白があるか、完成しているが不完全であるか、などを考えて制作しています。
私の場合、日常の全ての「体験」からインスピレーションを受けています。より直接的なモノで言えば、例えば、古いポストカードや、マッチ箱などの印刷物に惹かれることが多いですね。
PROFILE

加藤崇亮

1985年東京生まれ。幼少期をドイツ・デュッセルドルフで過ごす。
麻布学園、多摩美術大学造形表現学部デザイン科卒業。2012年よりエンライトメントに参加、2020年よりチカビに参加し独立。
Instagram:@tka_ki

1985年東京生まれ。幼少期をドイツ・デュッセルドルフで過ごす。
麻布学園、多摩美術大学造形表現学部デザイン科卒業。2012年よりエンライトメントに参加、2020年よりチカビに参加し独立。
Instagram:@tka_ki

25th human woman

Be human, 
be woman.

なりたい自分を、つくる服。

誰かを想うように、自分を想う。
ありふれた日々が、少しずつ鮮やかな色で満ちていく。
世界はきょうも、そんな瞬間で溢れてる。

Be human, be woman.
なりたい自分を、つくる服。